2007年11月06日

丸紅。アラブ首長国連邦(UAE)、タウィーラA2発電造水事業の買収 〜UAEにおける3件目のIWPP事業参画〜

 丸紅株式会社(以下「丸紅」)はアラブ首長国連邦のアブダビ・ナショナル・エナジー社(以下「TAQA社」)が実施した、タウィーラA2発電造水プラントの事業権益売却に関する外資を対象とした国際入札に応札し、この度、TAQA社と同事業権買収の合意に至りました。同時に締結した株式買取契約に於ける先行要件の充足(2007年11月中旬を見込んでおります)を持って正式事業参画をする事となります。

 タウィーラA2発電造水プラントは現在TAQA社(94%)、及び、アブダビ水電力庁(6%)が所有しておりますが、今回の国際入札はアブダビ政府の民営化、外資活用方針に基づき、事業権の40%を外資に譲渡し、事業運営を任せるというものです。アブダビ首長国、タウィーラ地区(アブダビ北東約60Km)に位置する本発電造水プラントは71万キロワットの天然ガス焚き複合火力発電設備および日量23万トンの造水設備を有し、2001年より安定的に操業を行っております。当該事業は、アブダビ水電力公社との長期引き取り契約に基づき売電・売水を行うもので、同プラントの保守・運転も当社にて実施いたします。

 当社は、本発電造水プラントに隣接するタウィーラB発電造水事業にも2005年より参画しており(2005年1月5日発表。発電容量200万キロワット、造水容量73万トン)、両プラントの保守・運転を当社が主体的に実施することで、蓄積されたノウハウを共有化し、更に安定した操業体制の確立を図ります。

 当社の本件への参画は、タウィーラB発電造水事業、フジャイラ首長国におけるフジャイラF2発電造水事業(2007年8月2日発表。発電容量200万キロワット、造水容量59万トン)に続くアラブ首長国連邦における3件目の発電造水事業への参画となり、同国における当社の発電造水事業への関与は471万キロワット(発電)、155万トン(造水)となります。当社は今後更に主要な電力、水供給者としてプレゼンスを高めると共に、同国の基幹インフラである電力水事業の安定・発展に寄与してまいります。尚、当社は2004年以来湾岸地域においては大型発電造水プロジェクトの事業権を連続して獲得しており、本件は同地域での5番目の大規模事業案件となります。

 アラブ首長国連邦は原油埋蔵量では世界第3位、天然ガス埋蔵量では世界第5位(主たる輸出先は日本)の世界有数の資源国で、高い投資格付け(Moody’s Aa2)を保持しています。同国は90年代より民活事業を積極的に推進しており、外資導入による発電・造水事業は湾岸地域における民営化・効率化のモデルケースとなっています。同地域では産業の多角化に伴う、旺盛な電力・水需要の伸びに対応する為、今後も同様の民活方式による発電造水事業が数多く計画されています。当社はかかる案件の中でも長期引取り契約、確実な履行保証に裏づけられた優良案件を選別し、今後も事業規模を拡大していく予定です。

 また、当社は同地域のみならず、アジア・米州においても発電事業の拡大を図っており、今回の買収分を含む発電規模は1,831万キロワット(総量)、611万キロワット(出資持分換算)へと拡大いたしました。


<アブダビ・ナショナル・エナジー社概要>
 所在地:アラブ首長国連邦 アブダビ首長国
 設 立:2005年6月
 事業内容:アブダビ水電力庁の子会社として、エネルギー・インフラ関連投資を行う(アラブ首長国連邦における全ての発電造水案件にも投資)
posted by キャンドルチャート at 18:22| プレスリリース・商社 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

東芝、ギガビット級の大容量化に向けた新型MRAM素子の開発について

垂直磁化方式のMTJ素子で世界初動作

 当社は、磁性体メモリMRAM(*1)をギガビット級に大容量化するための要素技術として、微細化に適したスピン注入磁化反転(*2)技術と素子寸法を大幅に削減できる垂直磁化方式(*3)を組み合わせた新型MTJ(*4)素子を開発しました。新技術については、垂直磁化で動作する世界初の成果として、米国で開催中の磁気記録に関する国際会議3M(*5)で本日(現地時間)発表しました。

 スピン注入は、電子スピンの作用で磁化反転させる記録方式で、書き込み電流を抑えて微細化を実現できる有力技術として開発が進展しています。一方、垂直磁化方式は、反磁界の影響を受けにくい垂直方向の磁化回転を用いることで、さらに書き込み電流を数十分の一まで低減できる技術ですが、膜界面に必要な平滑性の確保が非常に難しく、開発は困難とされていました。

 今回当社は、スピン注入、垂直磁化の原理を踏まえて材料やプロセス全般を最適化するとともに、性能を確保する上で特に重要な界面部分を中心に、素子構造の改善を実施しました。
 具体的には、記憶メディアで使用実績があるコバルト鉄系で十分な不揮発性を持つ材料を記憶層に採用し、絶縁層・界面層はそれぞれ酸化マグネシウム(MgO)・コバルト鉄ボロン(CoFeB)を用いていずれも1ナノメートル前後の極薄に形成し、各層を極めて平滑な界面で接合しました。
 この構造で形成した素子について、安定動作することを確認したものです。

 本技術は、スピン注入技術と垂直磁化方式の双方のメリットを活かして、ギガビット級の大容量MRAMに道を開く重要な成果と考えられます。今後当社は、よりスピン注入に適した材料の開発や、集積化に必要なばらつき低減技術などの開発を続け、数年以内に各要素技術を統合した基盤技術として確立を目指します。
 なお、本技術の一部は、NEDO(独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)の委託事業「スピントロニクス不揮発性機能技術プロジェクト」として開発したものです。


(*1)MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory):磁気抵抗変化型ランダムアクセスメモリ

(*2)スピン注入磁化反転:磁性体で絶縁膜を挟んだトンネル磁気抵抗(TMR)素子に、電子スピンの方向を揃えた電流を流して磁化を反転させる技術。従来の磁界書き込み方式では、微細化するほど書き込み電流が増大するが、スピン注入方式では逆に微細化するほど書き込み電流を低減できる。

(*3)垂直磁化方式:磁性層に垂直方向の磁化を記録する方式。従来の面内磁化方式に比べ、磁化反転時のエネルギーレベルが低く、少ない電流で書き込むことができ、それに応じて選択トランジスタも小型にできる。HDDで大容量化のために採用されているが、MRAMで実証されたのは今回が始めて。

(*4)MTJ素子(Magnetic Tunneling Junction):MRAMの記憶素子。複数の磁性層で絶縁層を挟む積層構造でTMR効果を利用する。

(*5)3M:Conference on Magnetism and Magnetic Materials。11月5日から米国フロリダ州で開催。
posted by キャンドルチャート at 18:13| プレスリリース・電機 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

武田薬品、Hematide(TM)の慢性腎疾患における赤芽球ろう(PRCA)に対する効果について

−− 米国腎臓学会年会にて第2相臨床試験結果を発表 −− 


11月4日(米国時間)、サンフランシスコで開催されている米国腎臓学会年会(ASN: American Society of Nephrology, Renal Week 2007)において、当社がAffymax, Inc. (本社:米国、カリフォルニア州、以下「Affymax社」)と共同開発を実施している腎性貧血・癌性貧血治療薬Hematide(TM)について、慢性腎疾患における赤芽球ろう(“せきがきゅうろう”、以下、「PRCA」)を対象とした第2相臨床試験結果が発表されました。

 PRCAは、白血球と血小板は正常範囲を保ちながら、赤血球の産生だけが低下する稀な自己免疫性疾患です。慢性腎疾患においては、腎性貧血の治療に用いられる組換え型ヒト・エリスロポエチン(rHuEPO)製剤に対して中和抗体が発現し、この中和抗体が、患者さん自身の産生する内因性エリスロポエチン(EPO)をも交差中和するため、骨髄における赤血球産生が抑制されて発症します。

 今回の試験結果の発表者であるロンドン大学キングス・カレッジ付属病院の腎臓学科名誉講師 Dr. Iain C. Macdougall氏は「rHuEPO製剤によるPRCAは、頻度は稀ですが重症であり、PRCAを発症した慢性腎疾患患者さんでは、rHuEPO製剤による治療が継続できなくなるとともに、血中ヘモグロビン濃度をコントロールするために、定期的な輸血や免疫抑制療法が必要になります。今回の試験により、Hematideの安全性に関する価値ある情報が得られました」と、述べています。

 Affymax社のR&D担当上級副社長 Robert B. Nasoは「Hematideは、免疫学的にEPOとは異なることから、前臨床試験においても、rHuEPO製剤に起因する抗体のようなEPO特異抗体によるヘモグロビン欠乏症に効果があるものと期待されていました。今回の試験結果はHematideが臨床においても既存のEPO製剤とは異なりえることを示すものです。なお、PRCA効能の取得可能性については、武田薬品とともに検討してまいります」と、述べています。

 当社の医薬開発本部長 宮本政臣は「Hematideについて、本剤が既存のEPO製剤とは異なることを示す試験結果が得られたことを嬉しく思います。慢性腎疾患や癌化学療法に起因する貧血の患者さんに、新たな治療オプションとしてHematideを提供するために今後も、Affymax社とともにHematideの開発を鋭意進めてまいります」と、述べています。

<試験概要・結果>
・ 試験デザイン : オープン、多施設
・ 対象患者数 : 10名(保存期及び透析期の慢性腎疾患患者)
・ 投与方法 : 4週毎皮下投与
・ 主要評価項目 : ヘモグロビン値のベースラインからの変化
・ 副次評価項目 : 安全性・有効性(赤血球輸血頻度の減少を含む)
・ 試験結果
 6ヶ月間の投与により、ヘモグロビン値は、平均9.7 g/dLから12.4 g/dLに増加し、輸血が不要となるとともに、患者のうち3名については腎移植が可能になるレベルまでヘモグロビン値が改善された。全般的な忍容性には問題はなく、副作用については、Hematide投与との関連がある可能性のあるものとして、骨痛、高血圧症、注射部位血腫、血圧上昇などが見られた。
posted by キャンドルチャート at 18:04| プレスリリース・医薬品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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