2008年07月30日

島津製作所、大視野直接変換方式FPD搭載血管撮影システムで、 新たなアプリケーション「CTライクイメージング」を発売

―IVR−CT導入より低コストで、腹部血管内治療時の患部の詳細確認を目的とした新機能―


 島津製作所は、当社の17インチ角の大視野直接変換方式フラットパネルディテクタ(以下FPD)を搭載した血管撮影システム「BRANSIST safire(ブランシスト サファイア)」のオプションで、断層画像を得られるCTライクイメージング「Safire 3D−C(サファイア スリーディー シー)」を7月30日から発売します。

 CTライクイメージングは、近年、数多く行われている血管内治療(IVR)* の際に、患者を移動させずに、その場でCTのような断層画像を得られる機能で、検査や治療の安全性、治療効果の確認向上を支援するものです。当社では、臨床現場でより有用なFPD搭載システムのアプリケーション開発にも注力しており、今回発売するCTライクイメージングもその成果の1つです。

* 血管内治療(IVR)
 血管撮影システムを用いて、X線透視・撮影を行いながらカテーテル(医療用細管)などの治療器具を血管に挿入し、検査と治療を行う術式。少ない侵襲で短時間に治療が行え、外科的治療よりも患者の負担が少ないことから、近年、数多く行われている。

【開発の背景】
 近年、腹部の腫瘍に対する治療をはじめ、さまざまな治療に、血管撮影システムを用いた血管内治療が数多く行われるようになっています。その際に行われる、腫瘍に対する栄養血管の同定や、腫瘍の支配領域の大きさを把握して使用薬剤量を決定するなどの治療計画には、患部の組織全体を把握できるCTでの断層画像が必要とされます。また、血管内治療後の効果判定や出血などの確認にも、同様の画像が必要なことから、医療の現場では、血管撮影システムと同じ部屋にCTを設置したり(IVR−CTシステム)、血管内治療を行う部屋からCT検査室に患者を移動させるなどして対応されてきました。

 しかし、IVR−CTシステムではイニシャルコストがかかることや、血管内治療時以外の検査にCT装置のみを利用しにくく、また術中・術後に別室のCT装置での造影では患者移動のリスクを伴うことから、これらに代わる新しい技術が求められていました。

【CTライクイメージングについて】
 CTライクイメージングは、血管撮影システムで収集したX線のデータを、コンピューター処理することでCT画像のような断層画像(3D画像も可能)を再構成できる機能です。これにより、血管撮影システムのみで、患者を移動させることなく、腫瘍に対する栄養血管の同定や腫瘍の定量的な把握がより行いやすくなり、治療計画の立案や血管内治療を的確にサポートできます。

 また、当社の血管撮影システムは、大視野の17インチ角直接変換方式FPDを搭載していることから、一度の撮影で広い範囲のCTライクイメージングが構築できるメリットがあります。さらにFPDが高画質画像を提供するとともに高感度であることから、CTよりも低被ばくで断層画像を再構成します。栄養血管が複数あった場合でもそれぞれに対して撮影することも可能になります。

 CTライクイメージングは、IVR−CTに比べて低コストで導入できること、低被ばくで断層画像が得られることから、今後も応用範囲がますます広がっていくと期待されています。当社は、このCTライクイメージングを拡販するとともに、撮影装置本体である血管撮影システムの拡販にも注力します。

【商品の概要】
商品名 : 血管撮影システム BRANSIST safire用オプション
       「CTライクイメージング 『Safire 3D−C (サファイア スリーディー シー)』」 
価格   : 3,500万円〜(ワークステーション及びソフトウェア)
販売計画: 発売後1年間の販売予定数 25台

【製造販売認証番号】
 218ABBZX00105000 据置型デジタル式循環器用X線透視診断装置 [血管撮影システム BRANSIST safire]


posted by キャンドルチャート at 08:07| プレスリリース・ヘルスケア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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