2007年12月10日

東レ、サウジアラビアの大型海水淡水化プラント向け逆浸透膜を受注

 東レ株式会社は、この度サウジアラビアの大型海水淡水化プラント向けに海水淡水化用の逆浸透(RO)膜納入を受注いたしました。

 この海水淡水化プラントは、紅海沿岸の同国第2の都市ジェッダ市南方に位置するシュアイバ工業地区に建設されるRO法プラントで、造水量は15万m3/日、2009年初稼働開始予定です(膜納入は2008年)。

 シュアイバでは独立淡水化・発電事業(IWPP)が展開されており、既に石油火力による発電と蒸発法による海水淡水化が行われておりますが、今回RO法が採用され韓国の斗山重工業株式会社(Doosan Heavy Industries & Constraction Co., Ltd.)がプラント建設を請け負い、東レがRO膜を納入する運びとなりました。
 サウジアラビアは世界最大の海水淡水化市場であり、2005年現在で年間12.4億m3もの水が生産されております。その85%強は蒸発法その他の技術によるもので、未だRO法プラントは少ないものの、徐々に採用が拡大し、プラント自体も巨大化しつつあります。東レは同国ではアル・ジュベイル海水淡水化プラント(造水量9.1万m3/日。内2.4万m3/日が東レ、残りはデュポン。2000年納入)以来の大型海水淡水化プラント向け受注で、東レRO膜納入海水淡水化プラントとしては昨年受注したアルジェリアのハンマ海水淡水化プラント(造水量20万m3/日、2007年納入)に次ぐ規模となります。
 東レはカリブ、地中海、中東、東アジアと各主要市場で10万m3/日以上の巨大海水淡水化プラント案件を受注した唯一のRO膜メーカーであり、技術要求の厳しい巨大プラントへの納入実績はグローバルに評価されています。

 逆浸透膜市場は、世界的な水不足の深刻化や環境に配慮した水資源確保の要請等から、年率8%以上で拡大を続けており、今後も米国、欧州、中東・北アフリカ、中国を中心に着実な成長が予想されています。海水・かん水の淡水化プラント用途やボイラー用水製造等の産業用途の伸びに加えて、都市下廃水再利用などの新しい市場が育ちつつあり、さらなる需要の伸びが期待されます。
 この需要に応えるべく東レは、今年4月には愛媛工場とトーレ・メンブレン・USA(略称TMUS)社の日米両工場においてROエレメント生産設備の増設を実施し、また11月には愛媛工場の製膜設備新系列が稼働を開始、生産能力を倍増しました。

 また、東レの海水淡水化分野における造水量換算の累積受注実績は200万m3/日を超え、この分野での首位を競っております。なおこれは凡そ8百万人分の生活用水に相当する水量です。

 東レは、今後も引き続き中東地域の他、地中海地域、中国、大洋州(オセアニア)など積極的に受注拡大を図ってまいります。
posted by キャンドルチャート at 18:14| プレスリリース・繊維 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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