2008年02月28日

栄研化学、LAMP法に用いる超簡易前処理法(PURE法)の開発に成功

 栄研化学株式会社(本社:東京都文京区、以下 栄研化学)は、独自技術である遺伝子増幅法「LAMP法*1」と組み合わせて用いる画期的な簡易前処理技術(PURE法;Procedure for Ultra Rapid Extraction 法*2)の開発に成功し、特許出願いたしましたのでお知らせいたします。

 通常、遺伝子検査は、検体中の核酸の「抽出・精製ステップ」(前処理)、「増幅ステップ」、「検出ステップ」で構成されています。LAMP 法は、その特長に基づき「増幅ステップ」および「検出ステップ」を一体化し、短時間でかつ目視による検出を実現してきました。しかし、各種検体にあわせた「抽出・精製ステップ」は手数がかかり、検体前処理の更なる簡易、迅速化が強く望まれておりました。

 従来の前処理は、検体を強力な抽出液で処理後、核酸吸着担体に吸着させ、次いで担体を洗浄後に核酸を溶出するものです。このようなステップにより、高純度の濃縮された核酸を得る事が可能とされています。しかし、操作ステップが多く、煩雑で検査簡易、迅速化の大きな障害となっていました。

 栄研化学は、LAMP法を普及浸透させるためには生体成分に幅広く使える超簡易な前処理技術は絶対不可欠と判断し、この技術開発に注力してきました。その過程で核酸を担体に吸着して精製するのではなく、増幅・検出を阻害する抽出液成分や検体由来成分を除去する前処理の方が簡易、迅速化の早道ではないかと考え、ある種の多孔質体がこの目的にかなうことを見出しました。

 具体的には、検体と抽出液を混合し、多孔質体と接触させ、その処理液を直接、乾燥試薬含有LAMP反応チューブへ滴下することができるピペット操作不要の簡易前処理デバイスの開発に成功いたしました。

 この多孔質体処理デバイスを用いることにより、検体として血清、咽頭拭い液、喀痰などで利用可能なことを既に確認しており、細菌やウイルス診断に広範囲に適用できる遺伝子ポイント・オブ・ケアテストが近い将来実現できると考えております。

 栄研化学は、今回開発したPURE法を用いて、引き続きLAMP法による事業を積極的に展開し、遺伝子検査市場の拡大を目指して参ります。
posted by キャンドルチャート at 21:16| プレスリリース・化学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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