2008年03月19日

日本車輌製造と双日、ロシアから貨車製造設備を受注

〜ロシア鉄道関連市場への進出〜


 日本車輌製造株式会社と双日グループは共同で、ロシアの貨車メーカーであるプロムトラクターワゴン社(本社: チュバシュ共和国カナッシュ市、JSC “Promtractor−Vagon”)から、同社がカナッシュ市に建設している貨車工場向けに、貨車製造設備を約75億円で受注しました。

 日本車両と双日は、2006年にプロムトラクターワゴン社と技術支援契約を締結し、それぞれ社内に特別チームを作って、効率的生産理論に基づき、作業手順を検討し、設備や機械、工場レイアウトの提案などを行ってきました。プロムトラクターワゴン社では、2009年初めに工場の完成を目指しており、同年春に稼動を開始する予定です。

 プロムトラクターワゴン社の工場は、日本車両の製造ノウハウを生かし、バッチ処理の部品製作過程と、1本に絞り込んだ組立ラインの組み合わせというユニークなもので計画されており、生産効率のアップと、人員・設備などのコスト削減を実現します。短時間の段取り変えにより、1本の組立ラインで複数の車種を生産できるのが特徴です。石炭や鉄鉱石を輸送するゴンドラ車であれば年間6000両、コンテナ車であれば年間7500両、自動車輸送貨車であれば年間2400両の貨車を製造することができます。

 近年急成長を遂げているロシアでは、国内貨物輸送の4割以上を鉄道輸送に依存しており、米国の130万両に次ぐ規模の約90万両の貨車が運行しています。新規需要と既存貨車の老朽化による更新需要を合わせると年間約5万5千両の需要があると見ていますが、ロシアの貨車生産台数は年間約3万5千両で、供給が追いつかない状態となっています。ロシア経済の特徴となっている資源・エネルギーの代表である石炭などの輸送に加えて、日本企業も積極的に進出している自動車や家電などの輸送にも鉄道が利用され始めるなど、ロシアの経済発展に伴い、鉄道用貨車の需要が急増しています。プロムトラクターワゴン社では、販売先であるロシア国鉄、リース会社、石炭会社などの需要に合わせた車種の生産を行っていく計画です。

 日本車両は、過去にも台湾やインドネシアの鉄道車両メーカー向けに、貨車や客車、電車などの製造技術の提供を行うなど、海外現地生産事業に注力しています。2007年12月に、海外プロジェクト対応能力拡大のため、これまでの営業中心の海外部を営業からアフターサービスまで一貫してマネジメントする海外プロジェクト部に発展させました。ロシアビジネスについても新規市場として大きな可能性を感じ、同部内にロシアプロジェクトグループを設立し、対応強化を図りました。

 一方、双日は、プロムトラクターワゴン社の親会社で、ロシア最大の建設機械メーカーであるコンツェルン・トラクタープランツ社(Corporate Governance Company Concern "Tractor Plants" LLC)と2007年10月に戦略的パートナーシップを締結し、新たなビジネス展開について検討を始めています。

 日本車両と双日は、今後もロシアの旺盛な鉄道関連市場の需要に対応して、鉄道車両、部品、生産設備増強などのニーズに応えていきます。
posted by キャンドルチャート at 21:21| プレスリリース・化学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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