2008年03月25日

大陽日酸グループ新中期経営計画「Stage Up 10」について

 大陽日酸株式会社(社長:松枝 寛祐)は、2006年度より「グローバル5000 第1次中期経営計画」をスタートさせ、アジア発の産業ガスメジャーを目指し、「事業規模の更なる拡大」と「経営の更なる効率化」に取組んでまいりました。

 その間、主要関連業界の好調に加え、積極的なM&Aや需要を先取りした設備投資など新たな事業展開へ向けた諸施策を着実に推進した結果、当初掲げた業績目標(2008年度に事業規模4,500億円)を2年前倒しして達成致しました。

 今般、その成果を踏まえて新たな目標ステージを掲げ、『グローバル企業』を目指して更なる挑戦を進めるために、2008年度を初年度とする新中期経営計画「Stage Up 10」を策定致しましたのでその概要をお知らせ致します。


1.前中期経営計画「グローバル5000」の総括

 2007年度に終了する前計画は、海外メジャーに伍してグローバルな事業展開を推進し、中長期的な目標である売上高5,000億円を達成するための「第1ステップ」と位置づけ、「キャッシュフローの有効活用による新たな事業展開」と「効率的な事業経営の追求」の基本方針の下、(1)国内外で実施した積極的なM&A、(2)成長市場であるエレクトロニクス産業への需要を先取りした戦略的な設備投資、(3)成長地域である米国・中国・東南アジア等での事業の強化・拡大、(4)炭酸ガス事業の水平統合や低温機器・半導体エンジニアリング子会社の統合・再編等に取り組んだ結果、良好な外部環境も相俟って、2年前倒しして業績目標を達成致しました。

【業績目標の達成状況】
 ※ 関連資料参照


2.新中期経営計画 「Stage Up 10」〜グローバル企業への挑戦II〜 の概要

 大陽日酸グループは前中期経営計画に続き目標ステージを更に高め、グローバル企業を目指して発展するために、新中期経営計画「Stage Up 10」〜グローバル企業への挑戦II〜を策定し、新たな目標に向かって企業価値向上に努めてまいります。

【大陽日酸グループが目指す“10”(トリプル10)とは】
 ●成長性の指標として、『世界シェア10%』を目指す。
 ●収益性の指標として、『営業利益率10%以上』を目指す。
 ●効率性の指標として、『ROCE10%以上』を維持・継続する。

【2010年度ターゲット指標】
 ●売上高6,000億円+α
 ●営業利益540億円以上(会計制度変更による米国ののれん償却前560億円以上)
 ●ROCE 10%以上

【重点テーマ】
 ●収益を伴った成長の加速
 ●グローバル化の推進
 ●コストダウンの追求
 ●グループ経営の強化

【事業戦略】
1.成長市場・成長地域への経営資源の集中
□エレクトロニクス
 大阪府堺市に展開する「21世紀型コンビナート」向けに「堺ガスセンター」を設立し、産業ガスの生産・供給を2009年度に開始する等、成長市場である液晶・半導体・太陽電池関連市場への取り組みを更に強化していきます。
□北米
 アイオワ州とテキサス州の2か所で大型空気分離プラントの建設をスタートさせるとともに、ワイオミング州ではヘリウムの生産を開始する等、北米事業の更なる成長・拡大を図っていきます。
□中国・アジア
 中国では大連長興島に産業ガス事業の本格的進出を図り、将来の中国における成長基盤を確立するとともに、昨年7月にはシンガポール現地子会社であるNOX社が第3号空気分離装置を稼動させ、続いて今年2 月にはフィリピン現地子会社であるINGASCO社が第2号空気分離装置を稼動させる等、中国・アジアを成長するための重点地域と位置づけ、戦略的投資を継続していきます。

2.川上戦略の強化
 米国で進めているヘリウムの生産計画に加えて、エレクトロニクス向けの特殊ガスやレアガスなどでも川上のメーカーポジションへの進出を目論み、新たな事業領域へ踏み出していきます。

3.M&A戦略の推進
 国内外の区別なく、事業戦略に沿って良い機会を捉えて、引き続き取り組んでいきます。

4.新規事業領域の創出・拡大
 基盤・応用技術をベースとした新たなガス需要の掘り起こしや新規事業領域の創出・拡大に取り組んでいきます。

5.コストダウンの実行
□物流の効率化・最適化
 配送の効率化・最適化をゼロベースで見直し、タンクローリー輸送費の大幅なコストダウンを実現していきます。
□プラント・機器製作の効率化・最適化
 コストダウンの徹底をグローバルでの競争力を更に強化するための最重要課題のひとつと捉え、計画、設計、調達、製作、メンテナンスの全ての機能で取り組むとともに、海外での生産や調達も活用した一層の効率化・最適化を図っていきます。

6.グループ経営の強化
□販売・生産拠点等の統合・再編
 川口地区の充填所統合等、子会社群の統合・再編を推進していきます。
□関係会社の整理・統合
 昨年10月1日には日本炭酸(株)と液化炭酸(株)を合併(水平統合)、日本最大の炭酸ガスメーカーとなる日本液炭(株)を設立し、シナジー効果を最大限発揮することで収益力の拡大を図る等、関係会社の機能・役割を強化するための整理・統合を推進していきます。

7.人材育成
□グローバル化に対応した人材の育成
 グローバル経営に必要なマネジメントスキルや専門スキルを向上させるための研修プログラムをスタートさせ、世界レベルで活躍できる人材を育成していきます。
□グループ全体での人材の登用・活用
 スキル・実力に基づいた人材の登用・活用を図っていきます。

【戦略的投資の継続】
●3年間で2,000億円の戦略的投資を行ない、その内1,400億円(70%)を成長市場・成長地域へ集中的に投じていきます。
□エレクトロニクス事業への投資額850億円
□海外事業への投資額680億円(内エレクトロニクス事業への投資額130億円)

【CSR経営の推進】
□安全・保安・品質保証の徹底
 製品の安全、保安、品質保証は、大陽日酸グループの事業活動の根幹であるという信念の下、製品安全審査の徹底、保安監査による改善指導の強化、ISO9001 マネジメントシステムに基づく品質管理の徹底等を図ることで、顧客・社会からの信頼を獲得し、磐石な経営基盤を確立していきます。
□コンプライアンスの徹底
 大陽日酸グループでは、「社会の構成員として求められる価値観・倫理観によって誠実に行動することを通じて、公正かつ適切な経営を実現し、市民社会との調和を図りながら、企業を創造的に発展させていく」という認識に基づき、「よき企業市民」として社会から信頼される存在となるよう努めていきます。
□地球温暖化防止に向けた取り組み
 大陽日酸グループのCO2排出量の約98%を占めるガス生産における電力量を削減するため、ガス生産工場における省エネルギーの推進に引き続き取り組んでいきます。
 また、タンクローリー輸送に伴い発生するCO2排出量を低減するため、グループ内の物流会社および主な運送委託先におけるタンクローリーの燃料使用量削減に取り組んでいきます。

【株主還元方針】
●高い成長率を維持・継続するため、積極的な戦略的投資を継続していく一方、連結配当性向25%以上を目安として、連結業績や将来の投資計画等を総合的に勘案しながら、積極的に株主の皆様に対する利益の還元に努めてまいります。
 なお、当期の年間配当につきましては、現時点では平成20年2月15日付にて発表致しました第3四半期財務・業績の概況の通り、1株当たり12円(中間配当6円を含む)の予想を変更しておりません。
posted by キャンドルチャート at 19:33| プレスリリース・化学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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