2007年11月08日

中外製薬。ヒト化抗ヒトIL−6 受容体モノクローナル抗体「アクテムラ(R)」 2本目の海外第III相臨床試験で関節リウマチへの有効性が認められる

 中外製薬株式会社[本社:東京都中央区/社長:永山 治](以下、中外製薬)とF.ホフマン・ラ・ロシュ社[本社:スイスバーゼル市/会長兼CEO:フランツ B.フーマー](以下、ロシュ)が海外で共同開発中の、ヒト化抗ヒトIL−6(インターロイキン−6)受容体モノクローナル抗体「アクテムラ(R)」[一般名:トシリズマブ(遺伝子組換え)]に関して、海外で実施された関節リウマチ(RA)患者を対象とした臨床第III相二重盲検試験において、疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARDs)との併用における「アクテムラ(R)」の投与でRAに対する有効性が認められました。海外で2本目となる今回の第III相臨床試験は、DMARDsによる治療で効果が不十分な患者さんにおいて本剤の効果を検討したものです。この試験の結果は、11月10日、米国リウマチ学会(The American College of Rheumatology/米国、ボストン)で発表されます。


◆第III相臨床試験(TOWARD試験)の目的、方法および結果

<目的>:
 本試験はDMARDsの効果が不十分なRAにおける本剤の臨床的有効性と安全性の検討をすることを目的として実施されました。

<方法>:
 一つ以上のDMARDsの効果が不十分な、中等度〜重症の活動性RA患者1,216例を対象にした二重盲検比較試験において、従来のDMARDs投与に加え、アクテムラ8mg/kg、またはアクテムラ偽薬(プラセボ)が4週間隔で投与(点滴静注)されました。

<結果>:
 アクテムラの有効性については、米国リウマチ学会(ACR)の評価基準が用いられ、投与24週後(最終観察時)のACR改善率は下記のとおり、プラセボ群に比べ有意に高い数値を示しました。

 ※参考資料を参照

<安全性>:
 なお、アクテムラの忍容性は概ね良好でした。プラセボ群に比べて頻度の高かった有害事象は、上気道感染症、頭痛、鼻咽頭炎および高血圧でした。また、他のDMARDsと同様に、アクテムラの治療においても重篤な感染症が報告されています。


 「アクテムラ(R)」は、国内ではキャッスルマン病の治療薬として2005年4月に承認され、「アクテムラ(R)点滴静注用200」の販売名で発売中であり、2006年4月には、関節リウマチおよび全身型若年性特発性関節炎の効能追加の申請を行いました。

 海外では、中外製薬とロシュとの共同開発を含め、5本の関節リウマチを対象とした第III相臨床試験が実施されており、2007年6月に1番目のOPTION試験の結果が欧州リウマチ学会で報告され、本TOWARD試験が2番目となりました。これら5本の試験では、MTXを含むDMARDsや抗TNF製剤の効果が不十分な患者さんあるいはMTX未投与の患者さんにおいて、「アクテムラ(R)」の有効性および安全性を検証しています。なお、ロシュは2007年第4四半期に欧米においてRAを適応とした承認申請を行う予定です。


以 上


◆ご参考

【インターロイキン−6(IL−6)とは】
 IL−6は、免疫系におけるB細胞を抗体産生細胞に分化誘導する因子として発見されたもので、その後の研究により、免疫応答のみならず、造血系、神経系の細胞増殖や分化、炎症反応など多様な生理活性を有し、関節リウマチ、キャッスルマン病、クローン病、多発性骨髄腫などの種々の免疫異常や炎症性疾患の病態に関わっていることが知られています。

【アクテムラ(R)(ヒト化抗ヒトインターロイキン−6受容体モノクローナル抗体)とは】
 「アクテムラ(R)」は、遺伝子工学的技術を用いて創製されたIL−6受容体に対するヒト化抗体であり、IL−6のIL−6受容体への結合を阻害することにより、IL−6の作用を抑える働きを有しており、IL−6が病態に深く関わっていると考えられる疾患に対する治療効果が期待されます。

【ACR改善率とは】
 米国リウマチ学会(ACR:American College of Rheumatology)で作成された関節リウマチの臨床症状の改善度の基準であり、20%改善率、50%改善率、70%改善率の3種類があります。各々の患者において、以下の7項目のうち,1)疼痛関節数および2)腫脹関節数の20%以上の改善を必須条件として、さらに3)〜7)の5項目中3項目以上で20%以上の改善が認められた場合にACR20%以上の改善ありと判定され、ACR20%改善率はその改善例数の割合を示したものです。50%、70%についても同様に判定します。

1)疼痛関節数
2)腫脹関節数
3)患者による疼痛の評価
4)患者による全般評価
5)医師による全般評価
6)患者による日常生活動作の評価
7)炎症マーカー:CRP(C反応性蛋白)またはESR(赤血球沈降速
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2007年11月06日

武田薬品、Hematide(TM)の慢性腎疾患における赤芽球ろう(PRCA)に対する効果について

−− 米国腎臓学会年会にて第2相臨床試験結果を発表 −− 


11月4日(米国時間)、サンフランシスコで開催されている米国腎臓学会年会(ASN: American Society of Nephrology, Renal Week 2007)において、当社がAffymax, Inc. (本社:米国、カリフォルニア州、以下「Affymax社」)と共同開発を実施している腎性貧血・癌性貧血治療薬Hematide(TM)について、慢性腎疾患における赤芽球ろう(“せきがきゅうろう”、以下、「PRCA」)を対象とした第2相臨床試験結果が発表されました。

 PRCAは、白血球と血小板は正常範囲を保ちながら、赤血球の産生だけが低下する稀な自己免疫性疾患です。慢性腎疾患においては、腎性貧血の治療に用いられる組換え型ヒト・エリスロポエチン(rHuEPO)製剤に対して中和抗体が発現し、この中和抗体が、患者さん自身の産生する内因性エリスロポエチン(EPO)をも交差中和するため、骨髄における赤血球産生が抑制されて発症します。

 今回の試験結果の発表者であるロンドン大学キングス・カレッジ付属病院の腎臓学科名誉講師 Dr. Iain C. Macdougall氏は「rHuEPO製剤によるPRCAは、頻度は稀ですが重症であり、PRCAを発症した慢性腎疾患患者さんでは、rHuEPO製剤による治療が継続できなくなるとともに、血中ヘモグロビン濃度をコントロールするために、定期的な輸血や免疫抑制療法が必要になります。今回の試験により、Hematideの安全性に関する価値ある情報が得られました」と、述べています。

 Affymax社のR&D担当上級副社長 Robert B. Nasoは「Hematideは、免疫学的にEPOとは異なることから、前臨床試験においても、rHuEPO製剤に起因する抗体のようなEPO特異抗体によるヘモグロビン欠乏症に効果があるものと期待されていました。今回の試験結果はHematideが臨床においても既存のEPO製剤とは異なりえることを示すものです。なお、PRCA効能の取得可能性については、武田薬品とともに検討してまいります」と、述べています。

 当社の医薬開発本部長 宮本政臣は「Hematideについて、本剤が既存のEPO製剤とは異なることを示す試験結果が得られたことを嬉しく思います。慢性腎疾患や癌化学療法に起因する貧血の患者さんに、新たな治療オプションとしてHematideを提供するために今後も、Affymax社とともにHematideの開発を鋭意進めてまいります」と、述べています。

<試験概要・結果>
・ 試験デザイン : オープン、多施設
・ 対象患者数 : 10名(保存期及び透析期の慢性腎疾患患者)
・ 投与方法 : 4週毎皮下投与
・ 主要評価項目 : ヘモグロビン値のベースラインからの変化
・ 副次評価項目 : 安全性・有効性(赤血球輸血頻度の減少を含む)
・ 試験結果
 6ヶ月間の投与により、ヘモグロビン値は、平均9.7 g/dLから12.4 g/dLに増加し、輸血が不要となるとともに、患者のうち3名については腎移植が可能になるレベルまでヘモグロビン値が改善された。全般的な忍容性には問題はなく、副作用については、Hematide投与との関連がある可能性のあるものとして、骨痛、高血圧症、注射部位血腫、血圧上昇などが見られた。
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2007年11月05日

武田薬品工業、静脈および動脈血栓性塞栓症治療薬TAK−442の欧米における第2相臨床試験開始について

 当社は自社創製の静脈および動脈血栓性塞栓症治療薬TAK−442について、このたび米国および欧州で第2相臨床試験を開始しました。血栓性塞栓症は血流中に生じた血栓が、末梢血管を塞ぐことによりおきる疾患であり、肺塞栓症や脳梗塞の主要な原因です。

 TAK−442は、血液凝固過程において重要な役割を果たしているファクターXa(テンエー)因子を選択的に阻害することから、静脈・動脈血栓に起因する様々な疾患に効果を示す経口投与の新規抗凝固剤として期待されています。

 当社の医薬開発本部長 宮本政臣は「TAK−442の第2相臨床試験開始は、当社の重点疾患領域のひとつである生活習慣病フランチャイズの強化につながるものであり、大変嬉しく思います。本薬を通じて、新たな治療オプションを患者さんに一日でも早く提供できるように、鋭意開発を進めてまいります」と述べています。
posted by キャンドルチャート at 17:32| プレスリリース・医薬品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

第一三共、極めて重要な第3相実薬対照比較臨床試験において、 心臓発作のリスク軽減に関して、抗血小板剤プラスグレルの クロピドグレルに対する統計的優越性が判明

 プラスグレルが重篤な心血管イベント発生リスクを19%減少
 出血の増加が認められるものの、リスクベネフィットを勘案した
 正味の臨床的有用性は有意に改善〜


 本日、米国フロリダ州オーランドで開催された米国心臓協会(AHA)の学術大会において、欧米で第一三共株式会社(以下、第一三共)とイーライリリー・アンド・カンパニー(以下、イーライリリー、本社:米国、インディアナ州NYSE:LLY)が共同開発を行っている抗血小板剤プラスグレルの第3相臨床試験(TRITON TIMI−38)の結果が報告されましたので、お知らせします。

 プラスグレルは、クロピドグレル(Plavix(R)、Iscover(R))との比較において、経皮的冠動脈形成術(PCI:percutaneous coronary intervention)を受けた急性冠症候群(ACS:acute coronary syndrome)患者の「心血管死」、「非致死性心臓発作」、「非致死性脳卒中」の複合評価項目の相対リスクを、統計学的有意性をもって、19%減少させたことが明らかになりました(p=0.0004)。

 クロピドグレル(負荷用量300mg/維持用量75mg)に対するプラスグレル(負荷用量60mg/維持用量10mg)の複合評価項目に関する有意なリスク減少は、試験開始後3日目には確認され、この差は15ヶ月間の臨床試験終了までの間、拡大し続けました。

 サブグループ分析において臨床上で重要と考えられる糖尿病患者群では、プラスグレルにより、「心血管死」、「非致死性心筋梗塞」、「非致死性脳卒中」に関する相対リスクが30%減少しました(p<0.001)。加えて、副次評価項目における主要項目のステント血栓症(ステント留置部位で発生した血栓)でもプラスグレルは、その再発を52%減少(P<0.0001)させるという顕著な結果を示しました。

 また、TRITON試験によって、プラスグレル治療群では、「心血管死」、「非致死性心臓発作」、「非致死性脳卒中」関連のリスクをSTEMI(ST上昇型急性心筋梗塞もしくは高リスクの心臓発作)患者においても統計的に有意な差をもって21%減少(P=0.02)させ、UA/NSTEMI(不安定性狭心症もしくは胸痛/非ST上昇型心筋梗塞)患者では18%減少(P=0.002)させることがわかりました。さらにプラスグレル投与群では、緊急標的血管再血行再建術(血管の梗塞部位を再開通させる術式)を34%減少(p<0.001)させ、心臓血管に起因する発作死を42%減少(p=0.02)させることもわかりました。

 本試験における、非冠動脈バイパス術(non−CABG:non coronary artery bypass grafting)での出血例は、プラスグレル投与群、クロピドグレル投与群のいずれにおいても少数でしたが、プラスグレル投与群ではクロピドグレル投与群と比較して統計的有意差をもって重度出血例が多く(プラスグレル投与群およびクロピドグレル投与群の発現率はそれぞれ2.4%と1.8%、症例数ではそれぞれ146人と111人p=0.03)見られました。そのうち生命に関わる出血に関しても、プラスグレル治療群において発生頻度が高くなりました(発現率はそれぞれ1.4%と0.9%、症例数ではそれぞれ85人と56人p=0.01)。発現頻度はまれではありますが、致死性の出血例については、プラスグレル投与群はクロピドグレル投与群よりも、統計的有意差をもって多いことがわかりました(発現率はそれぞれ0.4%と0.1%、症例数ではそれぞれ21人と5人P=0.002)。しかし、一方で、心臓血管に起因する死亡例はプラスグレル投与群の方が、クロピドグレル投与群よりも、少ないこともわかりました(発現率はそれぞれ2.1%と2.4%、症例数では133人と150人p=0.31)。
 その他の原因による死亡も含めた総死亡例も同様に、プラスグレル投与群の方が少ないことがわかりました(発現率はそれぞれ3.0%と3.2%、症例数では188人と197人p=0.64)。

 TRITONでは、プラスグレル、クロピドグレルの投与により、重度出血のリスクが他の治療群より高い、3つの治療群を特定しました。75歳以上の高齢者、体重60 kg以下の患者、一過性脳虚血発作(TIA)または脳卒中の既往歴を持つ患者群がそれにあたります。
 研究チームでは、特定の患者群に対しては、プラスグレルの用量をより下げる方が適切かどうかを判断するために、TRITONを含むプラスグレルの複数の臨床試験における薬物動態データを現在検証しています。上記リスク因子を持たない患者(TRITON試験13,608人の80%に相当)では、プラスグレルとクロピドグレルを比較した際の重度出血例に統計的有意差は見られませんでした(それぞれ2 %と1.5%,p=0.17)。

 全死亡例、心臓発作発現例、脳卒中発現例、重度出血発現例による複合評価項目を用いた分析に基づくと、プラスグレルはクロピドグレルより複合イベント発生率を統計的有意差をもって13%減少させたことがわかり、リスク、ベネフィットを勘案するとプラスグレルの臨床上の正味の有用性が示されました(イベント発生率はそれぞれ12.2%と13.9% p=0.004)。出血リスクが高いと判断された治療群では、プラスグレルとクロピドグレルで臨床上の正味の有用性における有意な差は見られませんでした(p=0.43)。
 上記の出血リスクの高い治療群を除くと、プラスグレルの臨床上の正味の有用性は、クロピドグレルよりも20%優れることが示されました(イベント発生率はそれぞれ10.2%と12.5%,p<0.001)。

 1,000人あたりのプラスグレル投与患者とクロピドグレル投与患者で比較すると、全体として、プラスグレル投与群では、心臓発作例が23件少なく、重度の出血例が6件多いことになります。

 「我々が行ってきた今回の臨床試験は、冠動脈ステント術を受けている患者に対する抗血小板剤治療として、プラスグレルがクロピドグレルの標準用量に比べて優れるという確固たるエビデンスを立証しました。この有望な薬剤を用いた治療法のための明確なガイダンスを確立する一助とすべく、TRITONやその他の試験データを基に、特定の出血リスクを持つ患者群を明確にしたいと考えております。」と、ハーバード・メディカル・スクールTIMIスタディーグループのシニア・インベスティゲーターであり、ボストンにあるブリガム・アンド・ウィメンズ・ホスピタルのサミュエル・A・レバイン心臓部の部長であるエリオット・アントマン博士は述べています。

 アントマン博士は、本日、米国フロリダ州オーランドで開催されている2007年米国心臓協会学術大会において、本試験結果を発表いたしました(abstract 07 LBCT−20660−AHA)。
 プラスグレルは第一三共とイーライリリーが共同開発しています。

 イーライリリーのプラスグレル開発責任者であるJ. アンソニー・ウェア博士は「TRITONのデータは、心臓発作を防ぐ上で我々の新たな抗血小板薬のクロピドグレルに対する優越性を示しており、プラスグレルとクロピドグレルの直接比較試験をデザインした我々の判断が正しかったことを立証するものです。我々は試験結果を大変嬉しく思っており、また本薬剤の更なる可能性を信じております。プラスグレルによる治療法をさらに向上させ、本薬剤から得られる利益を最大化したいと考えています。」と、語っています。


 心臓血管疾患は、米国および世界の主要な死因となっており、毎年、1,670万人が亡くなっています【i】。毎年84万人以上のアメリカ人が急性冠症候群と呼ばれる急性の心臓発作および不安定狭心症を発症しており、ヨーロッパでも80万人が発症しています【ii】,【iii】。既存の治療を受けた患者であっても、毎年米国で、30万人が心臓発作を再発し、45万人が心臓発作が原因で亡くなっています【iv】。

 「TRITONは、『第3世代の経口抗血小板剤』としてのプラスグレルの臨床ベネフィットの優位性を実証しました。今回の結果は、今後の心臓血管治療を向上させると期待しております。TRITONでの将来性のある今回の結果を受け、第一三共とイーライリリーでは、承認申請資料を早急にとりまとめており、今年末までに米国食品医薬品庁(FDA)への申請を引き続き目指しております。」と第一三共のグローバル研究開発の責任者であるジョン・アレキサンダー博士は述べています。


TRITON TIMI−38試験について

 TRITON TIMI−38は多施設、無作為、二重盲検法、2群並行、第3相臨床試験であり、経皮的冠動脈形成術(PCI)を受けている急性冠症候群(ACS)患者においてプラスグレルとクロピドグレルの有効性を直接比較しました。PCIとは、冠動脈へのステント留置などで、冠動脈の狭窄を開く治療法です。本臨床試験には、30カ国、707施設で、13,608名の患者が登録されました。

 TRITONの主要評価項目は、心血管死、非致死性心臓発作、非致死性脳卒中を複合的に評価し、PCI施行後最低12ヶ月間の中央値での追跡試験期間においてプラスグレルとクロピドグレルの有効性を比較するものでした。主要な副次評価項目には、心虚血性イベントによる再入院、30日後における再灌流のための追加治療(緊急標的血管再血行再建術)の必要性、およびステント血栓症の発症が含まれていました。主な安全性評価項目には、プラスグレル全般としての安全性や認容性の他、非冠動脈バイパス術治療時の重度出血、生命に関わる出血、または、軽度の出血が挙げられます。

 TRITONでは、患者をプラスグレル投与群かクロピドグレル投与群に無作為に割り付け、割り付けとPCIの終了後1時間の間に60mgのプラスグレル、もしくは承認用量である300mgのクロピドグレルを負荷投与しました。その後は、プラスグレル10mg、もしくはクロピドグレル75mgの維持投与を行うとともに、全患者に毎日、低用量のアスピリンを投与しました。

 抗血小板剤は、疾患動脈にて発生する血小板の活性化およびその後の凝集を抑制するために、急性期治療および維持治療のいずれにおいても重要です。また、PCIのような侵襲的処置の補助治療としても重要です。


プラスグレルについて
 プラスグレルは、第一三共と宇部興産株式会社(コード番号:4208)が発見し、第一三共とイーライリリーが共同開発している経口抗血小板剤であり、まずはPCIを受けている急性冠症候群(ACS)患者への治療法として開発されています。プラスグレルは、血小板表面でP2Y12アデノシン二リン酸(ADP:adenosine diphosphate)受容体を遮断し、血小板の活性化および凝集を抑制します。抗血小板剤は、動脈硬化および心臓発作、脳卒中を引き起こす可能性のある血小板の凝集を防ぎます。

イーライリリー・アンド・カンパニーについて
 イーライリリー・アンド・カンパニーは、技術革新を拠り所とする製薬業界のリーディングカンパニーです。全世界の自社研究所や提携する優れた研究機関からもたらされた最先端の研究成果を応用することで、ファースト・イン・クラス/ベスト・イン・クラスの製品ポートフォリオを構築しています。米国インディアナ州に本社を構え、医薬品および医薬関連情報の提供を通じて、世界の最も緊急性の高い医療ニーズに応えています。
posted by キャンドルチャート at 15:12| プレスリリース・医薬品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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